宿便の深い話

宿便とプチ断食

このコーナーでは、宿便の深い話、主にデトックス、断食(ファスティング)などとの関係についてお伝えします。
これまで、この宿便と便秘のホームページに「このページは現在改良中です」と書いていましたが、書き足したかったのは主にこの宿便の深い話のコーナーでお伝えする内容です。
これから、このコーナーでお伝えする宿便についての深い話は、この宿便と便秘のページを作った20年くらい前にすでに分かっていたのですが、時期尚早に感じて書くことを我慢していました、しかし、近年一般の方の腸に対する理解の進歩、信仰心ともいえる西洋医学一辺倒の感覚が変化していることに伴い以前から書きなおそうと思っていたのですが、なかなか書くことが出来ず(2016年初め)やっと書き換えることが出来ました。
もともと宿便のことをホームページに書こうと思った時に一番書きたかったテーマがこのプチ断食のようなことが宿便やデトックスとどうかかわるのかといったテーマです、このことは、宿便の話の中で一番大切で、一番面白い部分だと思います。
それでは始めます。

宿便には二つの種類がある

まず、宿便には二つの種類があるという話です。
読まれている皆さんは、おそらく宿便にかんする他のページも読んでいることと思いますが、宿便を2種類に分類しているページを見たことがあるでしょうか。
宿便には、その性質からして、決して一緒くたには語れない二つの種類がると個人的には認識しています。
私はその二つの種類の宿便を、残留便、排泄便と分類しています。集合でいえば残留便と排泄便を合わせたもの全体が宿便ということです。
全体が宿便
それぞれについて説明します。

残留便

まず、残留便と呼んでいる宿便ですが、これは宿便の基本のコーナーでお伝えしている腸内をゆっくり通過している便で、通常よりも腸内に残留する時間が長いということで残留便と言っています。
たまに、腸の中には3キロから5キロの量の便が残っていて・・・という場合など、多くの方が宿便と言っているものは、この残留便を指していると思われます。
このタイプの宿便については、宿便の基本のコーナーに詳しいので、そちらをご覧ください。

排泄便

そして、私が排泄便と呼んでいる宿便ですが、この排泄便の解説がこのコーナーのハイライトになります。
排泄便は一言でいえば、腸から排泄された宿便です。
そう言われると「えっ、もともと便って排泄物でしょ??」と思われる方が多いと思います。
ここが面白いところで少し見方を変えると、残留便は通過物で、排泄便は排泄物なのです。
以下の図を見てください。
排泄と通過の図
人間の消化器官は口から肛門まで、複雑な経路をたどりますが、上の図ではその経路をシンプルにしています。
このように書くと、お腹の中、腸の中は身体の中のようでいて、体組織の中ではないという意味で身体の外ということも出来ます。
体組織に入っていない管の中を通過してくるのが残留便ですから、残留便は通過物です。
いっぽう体組織からいらないものが腸管内へ排泄されるタイプの便もあり、この腸管内に排泄されたものが便として出てくるのが排泄便です。
よく目にする宿便の記述では「黒いコールタールのような宿便がでてきて」などと表現されているタイプの宿便が、私的な言い方では、この排泄便にあたります。
こうした考えはあまり聞かないことだと思いますが、腸管の中をただ通過するだけの残留便と腸管内に排泄される排泄便では全く性質が違いますので、宿便を語る時にこの二つを分けて論ずるべきと思っています。

腸はデトックスの主役

腸の中をゆっくり通過する残留便タイプの宿便は、前のコーナーの宿便の基本的な話に詳しく書きましたので、ここからは排泄便につて掘り下げていきます。
実は、この排泄便こそがデトックス、毒素排泄の主役であり健康のポイントでもあります、また、話としてもとても面白い部分です。
人間の身体には、いわゆる毒素といわれるものが蓄積していると考えられています。
口から取り入れる物の中に含まれる重金属、添加物、農薬、医者からもらうクスリ、歯の治療後からの漏出する有毒物質、体内で生産される有害物質、などなど様々ありますが身体の毒素を排出する主役はなんだと思いますか。
毒素排泄の割合
ある研究によりますと、体内毒素の排出は、便75%、尿20%、汗3%、その他2%、だそうです。
通常、西洋医学的に考えれば毒素排出の主役は腎臓で、尿として捨てられると考えられますが、尿よりも、汗よりもはるかに多くが便として排泄されています。
血液を腎臓でろ過して尿が出来ますので尿が作られるのは腎臓です、それでは便はどこで作られるのでしょうか、便は尿のように作られるというよりも、食べた物が腸を通過する過程で便に変化するというほうが適当です。
ですから、便を作る主役は、間違いなく腸です。
しかし通常、腸は栄養を吸収する臓器で排泄器官とは考えられていません、西洋医学でも腸は栄養を吸収する器官であると教わります。
私は、治療師として長い間、腸を研究してきまして言えることですが、腸を栄養の吸収だけに使っているとしたら、腸の機能の半分しか使っていないことになります。
腸は栄養の吸収器官であり、毒素の排泄器官でもあります。
腸はデトックスの主役なのです。
腸が排泄器官として働いている時に出る宿便が、私のいう排泄便です。
ですから、残留便が常にお腹に残留しているのに対し排泄便は、腸が排泄した場合にのみ出てくる宿便ということになります。
ちょっと微妙な書き方をしていますが、腸は通常、栄養を吸収する器官として働いています、しかし、ある条件が整うと腸は排泄器官として働きます。
腸の働きは、時々により吸収するか排泄するかどちらか一方にしか働かず、排泄しながら吸収もするということはありません。
多くの現代人の生活において腸は栄養吸収の器官としてしか機能していません、せっかく毒素を排泄する機能が腸にはあるのにもかかわらず、多くの人が腸を排泄器官として活用できていません。
腸を排泄器官として活用するためにはある条件が必要です、そのことについては次のページで説明します。
次のページからさらに面白くなります。
次へ


サイト内検索 powered by Google

宿便のページTOP

宿便のページTOP

腸の微生物状態
宿便とは何か?
便秘薬はやめよう
自分で便秘解消
宿便対策の補足

宿便の深い話TOP
断食が排泄便を出す
プチ断食で宿便を出す

宿便の出し方TOP
宿便解消のサプリメント

メールマガジンの申し込み

快通元、腸安心の購入

筆者のブログ

Copyright © YAMAZAKI SHIATU TIRYOUJO. All Rights Reserved.
記事・写真・カット等の転載を禁じます。すべての著作権は山崎指圧治療所に帰属します。