断食が排泄便を出す

満腹の生理、空腹の生理

腸の排泄機能を活用するための方法をお伝えしますが、その前に知識として、満腹の生理、空腹の生理ということを理解していただく必要があります。
この「満腹の生理」「空腹の生理」も私が長年言い続けているもので、人間の生理機能は、満腹時と空腹時では、まったく違った機能をするという意味です、腸はその象徴的な器官になります。
なお、この場合の満腹、空腹は、腹がいっぱい、お腹がすいたなど自覚的なお腹のすき具合ではなく、胃や腸管内に未消化のものが残っているか、いないかになります、満腹は胃や腸管内に食べた物が入っている状態で、空腹は胃や腸管内に食べた物が入っていない状態と解釈します。
ただし、大腸の下行結腸(肛門に近い方)に便が溜まっているだけの状態は空腹とします。
また、胃で消化されたものが、腸に運ばれある程度消化されると、たいていの人は、すでにお腹がすいたと感じるものですが、その状態はお腹がすいたと感じていても、満腹の生理状態と解釈します。
とにかく、消化管内に未消化のものが残っている状態か、排泄を待つばかりの便以外残っていない状態かで判断します。

空腹の生理

胃腸に未消化の食べ物がある場合が満腹の生理ですが、この場合は普通に知られているように腸から栄養の吸収が行われます。
本当は、一般的な解釈とは違ったことがあるのですが、ここでは深入りしないで本題である空腹の生理の話を優先します。
空腹の生理です。 下の図を見て下さい。
人間の身体の中を消化管が通っている様子を単純化した図です。
バームクーヘンを上から見ていると想像してください、食べる部分が体組織で真中の穴が消化管(主に腸)です。
満腹の生理(左)では腸から体組織へ栄養の取り込みが行われますが、反対に空腹の生理(右)では、身体のいらないもの毒素などが腸管内に排泄されます。
これが私が排泄便と呼ぶ宿便です。

宿便、排泄便を出すスイッチ

スイッチ 空腹の生理状態で出る宿便は、デトックスに大きな効果があるのですが、その宿便、排泄便を出すにはどうしたら良いか、もうお分かりと思いますが、簡単に結論を言うと「断食」「プチ断食」です。
ある一定時間食事をとらない、空腹の時間を持つことで身体は空腹の生理状態(毒素排泄モード)になり腸は排泄器官として機能し排泄便としての宿便を出します。
一般に1日3食きちっとなどと言いますが、私は 1日2食ないしは1食で、きちっと空腹時間を持ち空腹の生理を活用すべきだと思っています。
空腹の生理の活用は、12時間とか15時間とか食事をしない時間を作ることで毎日少しずつ排泄便を出すこともできますし、ある期間をとって1日とか3日、あるいはそれ以上断食をすることによって、空腹の生理を最大限に活用して宿便と共に身体の毒素を出すことも出来ます。
この辺の具体的な方法論は、そのさいの注意点などもありますので、最後のコーナーの「宿便の出し方・解消法」で詳しくお伝えします。

潮の満ち引きのように繰り返す

私は、満腹の生理と空腹の生理は、ほんらい潮の満ち引きのようにリズムを刻んで繰り返すものだと考えています。
身体の機能を観察すると、満腹の生理は栄養を吸収し、空腹の生理はいらないものを排泄するように出来ています、ですから身体は1日のうちで、ある時間は栄養を吸収して、またある時間はいらない毒素を排出する、これを繰り返すのがほんらい健康に良い状態と考えています。
ところが、現代人は、空腹が良くないと思っているので、少しお腹がすくとすぐに何か食べてしまうために満腹の生理機能しか使っていない人が多いので、十分に毒素の排出ができていない状態です。
空腹の生理を上手に活用して、宿便・排泄便を出しながら、身体ほんらいのリズムを刻み毒素を排泄する生活をすることが健康には大切です。
具体的な方法論は、宿便の出し方・解消法のコーナーに書きますが、次のページでは断食と宿便の関係についてさらに納得を深めるためにもう少し掘り下げた説明をします。
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