首こり・背骨のコリほぐせば背骨は自然に整う

背骨が曲がるという話しをすると、すぐに背骨をボキボキとやるといったイメージを持つ方も多いと思います。
首こり・肩こりは揉んだも治らないという方もいますが、背骨は力まかせにボキボキしても治らないというほうが的を得ていると思います。
私たちは以前から「背骨は力ずくで矯正すべきでない」と言ってきました。
最近は、背骨ボキボキ派の人達も、筋肉をほぐさずに無理な力をかける危険性を認識して、筋肉をほぐして・・といわれる方が多くなり、ほっとしています。

それでは、首こり・背中のコリ・腰のコリが、どのように背骨の曲がりに影響しているかですが、その説明に左の図を使います。
←左の図

背骨は、骨と骨の間に椎間板(軟骨)というクッションが入っています。
ですから、筋肉を取り去ってしまえば、人間の背骨も魚や動物の背骨と同じようにクニャクニャしているのです。
それを筋肉が回りから支えているので、体をしっかり支えることができるのです。

図で、骨の間にある薄いピンク色の部分が、椎間板（骨のクッション）です。
これは適度な柔軟性があるので、骨は自由に動きます、その周りの濃いピンク色で示したものが、骨を支える筋肉です。

そして、筋肉が凝るとどうなるかを示したのが、右の図です。→
筋肉が凝って、固く縮むことにより背骨が歪んでいます。
背骨の歪みはこうしておきますので、コリをほぐさずに強い力をい加えるのは危険ですし、その必要性もまったくありません。
コリをほぐせば自然に背骨は本来の状態に戻ります。

首こり・背中のコリ・腰のコリを解消するのが、最も、安全に、自然に、確実に、背骨の歪みを治す方法なのです。

指圧をする際、患者さんをベットに寝かせますが、その場合、足の長さは多少なりとも違うというのは良くあることですが、たいていは、治療過程でそろっています。
首こり・背中のコリ・腰のコリなどをほぐして、足の長さがそろっても、いちいち「足の長さがそろいました」などとは言いませんが、よくある背骨の歪みは自然に改善しています。

また、力ずくで矯正して、足の長さがそろった場合でも、首こり・肩こり、背中、腰のコリがそのままなので、すぐに元に戻ってしまうのですが、きっちりコリをほぐして、その結果、足の長さがそろえた場合は、そう簡単には元に戻るものではありません。