心の病【心身症】と指圧

このページは、治療歴25年以上の治療師が心の病、正確には心にかかるストレスなどにより身体の不調をあらわす症状、つまり 心身症 と指圧のかかわりについて、なるべく分かりやすくお話します。


指圧は自律神経の安定をもたらす。

指圧治療は自律神経失調に向いているのですが、まず、指圧(あるいは筋肉のコリ)と自律神経の関係からお話しします。
肩こりは、肩のこっていない人には分からない何ともいえない辛さがあります。
時としては頭痛がしたり、目眩がしたり、身体がだるく動かすのが辛い感じがしたりしますが、しかし、辛いといっても日常生活や仕事が出来ないということはありません。例えば腰部ならば痛みで起き上がることも出来ず、仕事はもちろん日常生活も支障をきたすことがありますが、肩こりは別です。
我慢して仕事をすれば、我慢して日常生活を営めば、不快ながらも出来ることは出来ます。
それでは肩や首の凝りを、ほぐすことなく辛い状態を我慢に我慢を重ねたらどうなるのでしょうか?

その行き着く先が 自律神経の失調 なのです。
慢性疲労としてたまりやすい背骨にそった凝り(コリ)とくに肩、首の凝りは自律神経の失調にいきつきます。

自律神経って何

ここまで説明してきて遅ればせながらですが、自律神経はどんな働きをしているのでしょうか。
自律神経とは一口に言えば、身体の自動操縦をつかさどる神経 です。
ふだん意識していませんが私たちの身体は、多くの身体に備わった機能を駆使しています。その機能の中枢である脳は、たくさんの情報処理、バランス調整などを行っていますが、その脳からの命令をかく器官に伝えるのが自律神経です。
脳から出た神経の束は背骨のパイプを通り、首からお尻の付近までの背骨の隙間から枝分かれして、各臓器につながり情報を伝達しているのですが、首、肩、背中にかけての筋肉の凝り(コリ)はその神経を、圧迫して働きを乱してしまいます。
心のプレッシャー、ストレスにさらされている人は、生命エネルギーいわゆる【気】のようなエネルギーが低下していますから、肩、首、背中が凝りがちで、この凝りは身体の自動操縦である自律神経の働きを乱してしまうのです。つまり自律神経の失調【自律神経失調症】です
指圧により凝りをほぐすことが自律神経の安定をもたらし、自律神経失調症に有効といわれるのはこのへんにあります。
実際、凝りをほぐして体調が良くなるというのは、自律神経のはたらきが正常化することによるところも大きいのです。


不眠症と指圧

ストレスに悩む多くの方が、不眠症または、不眠の症状を訴えます。また、指圧を受けた多くの方が、よく眠れるようになった、寝起きの感じがぜんぜん違うと言われます。
実はこの不眠、眠りの深さと身体の活力には深い関係があります。それを示したのが下の図になります。↓

指圧をした後
健康な人
不眠症
自律神経失調症
指圧をする前
慢性疲労状態

本当に健康な人であれば左側の図のように、昼間は活動的に大きな活力にあふれ、夜はその疲れをとるため、ぐっすりと深く眠る、こんな振り子のパターンをしています。
しかし、慢性疲労状態、ストレス過多の状態の人は右の図のように、振り子の幅が小さくなり、夜の眠りは浅くなり、疲れがとれず、慢性的に疲れを溜め込み、倦怠感がでて活力は出ません。
この右の図のような振り子の状態を、左の図のような振り子の状態に戻すのも、指圧が有効なのです。
指圧により不眠症の方が「このごろ良く眠れる」といわれるのもこのためです。
ひどい凝り、慢性疲労状態が疲労しているのに、なぜ眠りが浅くなるのか、凝りと眠り【不眠症】の関係についてもっと詳しく知りたい方は こちらをご覧ください。


心身症と指圧

ストレスから起こる症状はリラックスすることが肝心

心に慢性的にストレスを感じながら、日常生活をおくっているとき、ほとんどの場合それは身体の症状として現れてきます。
それは、気にもとめないような小さな症状である場合もありますし、辛い症状として現れることもありますが、そうした精神的ストレスにより身体に変調きたすのが、心身症 です。

西洋医学は、心や精神的な部分と肉体的な症状とは別々に分けて考えていました。
それに対し、東洋医学的な考え方は、「全て一つ」という考え方です。心と身体はもちろん、人と自然。食と健康。土(土地)と人。など様々ですが、全て一つです。
ここ最近西洋医学が発達するにしたがい、心(精神的な部分)が身体に与える影響を認識するようになり、心身症という考え方が一般的になってきました。
しかし、西洋医学が気づく前から心と身体は一体であり、心は体に影響を及ぼし、体も心に影響を及ぼしています。
(現在西洋医学的には、心が体に影響を及ぼすことは認識されえつつありますが、身体も心に影響を与えるという認識はまだ広がっていません。しかし、身体も心(精神)に影響を与えます。)
山崎指圧におみえになっているTさんの例をご紹介します。

Tさんの実例
首肩のコリがひどく、時々頭痛する。
全身がだるく仕事に行く気力がわかない「毎日自分に鞭打って仕事に行っている感じ」。
そんな症状で見えた女性(30代前半)なのですが、週に1度の治療を続けて、だいぶ症状が改善してきたある日、彼女がこんな話しをされました。
実は会社にとても苦手な上司(女性)がいて、その上司が折に触れて威張り、嫌みばかり言って、彼女にとてもストレスになっていたらしく、上司の顔を見るだけでも顔が痙攣したり、胸が苦しくなるのを感じていたそうなのです。
後で考えると、普通の言葉でもその上司に言われると、目まいを感じるほどにストレスを感じたそうです。
しかし、指圧をして首肩の症状が楽なり、夜もよく眠れるようになってくると、今まであんなに行くのが辛かった会社が、割と淡々と行けるようになってきたそうです。
べつに上司の態度に変化があったという分けではないのだそうですが、上司の言うことも以前ほどは気にならず、もちろん腹が立つこともあるそうですが、それが以前のように、のぼせ感や、目まい、顔の痙攣のような症状にならず、ただ普通に腹が立つだけだとのことです。

ストレスをともなって体調が不良の方(心身症のような症状)で、首や肩の凝りのある方は、指圧が有効な場合が多いです。
自律神経失調症で述べたように、凝りが自律神経の働きを乱し、不眠症のところで述べたように凝りが睡眠を浅くして、疲労の回復を妨げます。こんなダブルパンチが、ストレスに対する体の抵抗力を弱めています。

パニック障害と指圧。 / テクノストレスと指圧。

パニック障害という病気をご存知でしょうか。ここ数年認識されてきた病気ですが、パニックという名前の通り、突然心臓の動悸がしたり、胸が苦しくなったり、目眩(めまい)がしたり、手が震えたり、呼吸が速くなったり、吐き気がしたり、等の症状がありますが、とにかくいずれの場合も大きな不安感におそわれパニック状態におちいる症状です。
精神的なものがかかわる病気は、症状の特定がとても難しいので、まったくパニック障害とはいえないのかもしれませんが、それに近い症状を持った方がたくさんいるように思います。
指圧の治療をしていて感じるのですが、仕事も外出も出来なくなってしまうほどのひどいパニック障害ではなくても、あるとき急に動悸がしたり目眩がしたり、このまま倒れてしまうような感じや冷や汗、のぼせ感といったような、軽いパニック障害的な症状を表す方がとても多いように思うのです。
もちおろん、パニック障害もこうした症状も医学的に原因は不明ですが、これも首や肩の凝りがかかわっているように思えます。
というのは、首、肩の凝りがつらくておみえになった方が、改善とともにそうした症状がなくなるといわれるからです。
たいていの場合、初めのころはパニック障害的な症状の話はなさらないのですが、改善にともない「実は、以前はこんな症状が・・・」と話されます。
こうした、小さなパニック障害的症状は現在だいぶ広がっているのではというのが、私が治療をしていての実感です。
そして、そうした症状に大きく影響していると思われるのがテクノストレスです。
コンピューターなどOA機器をあつかう電磁波の影響、目の疲れ、神経の疲れなどによる影響で肩、首の凝りをうったえる方が、多くなっているのは実感できると思います。
軽いパニック障害やテクノストレスについて、詳しくは こちらを ご覧ください。

心身症や軽度のパニック障害など、またストレスにかかわる自律神経の失調、不眠の症状でお悩みの方で、首、肩の凝りがある方は週に1度くらいのペースで数回指圧をして、首、肩の凝りをほぐすことにより、劇的に改善がみられる場合が多いのです。
何故ならば、ストレスから起こる症状は1にも2にも「リラックスすることが肝心」だからです。
心と身体は一体です。「心は緊張しているけれども、身体はリラックスしている」ということもなければ、「心はリラックスしているけれども、身体は緊張している」ということもありません、心と身体は一体です。
スポーツ選手が試合前身体をクネクネ動かしてリラックスするのも、身体の緊張と心の緊張を同時ほぐしているのです。
身体が凝っている時は、自分ではリラックスしているつもりでも、芯からリラックスしていません。たとえ寝ている時でも緊張があります。
家に帰ってゆっくりと横になってテレビを見ている時ても、実はリラックしきっていないのです。

ストレスから起こる症状はリラックスすることが肝心です。

深い凝りのほぐれる指圧で、凝りをほぐすことをお勧めします。


もう一つ、自律神経系の乱れ不安症状にミネラル不足が指摘されています。
食事のバランスというか、ミネラル類、ビタミンをちゃんと含んだ食品、酵素のを含んだ食品を摂れる食生活をお勧めします。
サプリメントとしては山崎指圧でも推薦している、スーパーSTが自律神経系の症状にも有効です。
指圧とスーパーSTを組み合わせれば、さらに良いと思います。

スーパーSTの 詳しい説明はこちらをご覧ください。

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