大基本　基礎知識　５（サプリメントとバランス）

早期に排便を確保して、続けやすいということではサプリメントが大きな役割を持ちますが、このサプリメントには、使ってはいけない便秘を悪化させるものと、改善にとても役立つものとがありますが、多くの方が その違いを認識していません。
これも、飲んで出た、出ない、で判断されているのが現状ですから、ここで詳しく解説を加えておきます。

便秘に良いとさせるものを下の図（図２）のようにＡＢＣＤと大まかに４つに区分します。
上下の関係は、上が身体に良く、下が身体に悪いです、左右の関係は、右が便が出るで、左が便の出が悪いとなります。
まず、Ｃのポジションですが、便は出すけれども健康にも便秘の改善にも良くない区分です。これは、ほとんどの便秘薬がはいり、多くのハーブティーやサプリメントも入ります。
便秘に良いといわれるもので一番多いのがこのＣのポジションのもので、使い続けて症状が悪化している人がとても多いものです。

次に、Ｂのポジションですが、これは基本的に健康食品です。
乳酸菌系のもの食物繊維系のものなど、いろいろありますが、このポジションのものは基本的に健康に良いものですから、活用はＯＫですが、排便を促す力は弱いので補助的な活用が良いものといえます。

次に、Ａのポジションに位置するものですが、これは健康にもよく排便も促す力もあるていど強いものです。
なるべく即効的に排便を確保して続けられる、便秘解消を目指すうえではこの区分にぞくするサプリメントを使うことになります。

健康に良い、便秘を悪化させないサプリメントを使えば、多くの方が、とりあえず排便が確保できますので、後はゆっくり腸の状態を回復させ、排便の習慣を身体に染みこませれば良いのです。

ついでにＤのポジションですが、排便を促す効果なく、健康にも良くないので論外です。
活用するサプリメントですが、以上のことを理解してサプリメントを選んでください。
こんな小さなことで つまずいて、便秘を悪化させている人がとても多いのです。

便秘解消法の第一歩は、このサプリメントのポジションを しっかり認識して選択的に使用することにあります。

便秘薬は、症状を悪化させるうえ身体にも良くないので絶対に使わないとか、このサプリメントが良いとか 悪いとかではなく、状況による使い分けが大切という話しです。
また、サプリメントなど使わずに改善できる段階の人も多くいるはずです。

便秘解消は、何が良い悪いではなく、その人の身体の状態、生活の状況、排便の状況変化に応じて、無理のない継続しやすいバランスを見つけることが重要といえます。

多くの方が、早く治したいと思っていますので、なるべく早く治すことを目指していますが、正直言いまして、長年にわたって染み付いた便秘の習慣体質は、すぐさま変えることは難しいものです、たいていは 早く治したいという焦りが裏目に出て、クスリや腸を強く刺激するサプリメントなどで悪化させてしまいます。

そこで、腸に負担をかけないサプリメントやマッサージなど腸を改善しながら排便を確保して、それを続けることで便秘の習慣体質的な改善を目指すのが、一番良いと今では考えています。

多くの方は、思うように排便がないことを苦にしていますから、まず便通を確保することで 落ち着いてもらわなくてはなりません。
それが、便秘薬や腸を強く刺激するサプリメントなど、症状を悪化させるものでなく、むしろ腸を改善しながら、排便を確保するというのがポイントです。
便秘の改善を目指す多くの方が、便を出すことにあせって、症状を悪化させてしまうような方法をとり、失敗していますが、ここが治るかどうか否かの分かれ目になるところなので間違えないように気をつけてください。

これで基礎知識は終わります。
次は便秘解消の三本柱ですが、下の「次へ」でも行くことが出来ます。